シャッタースピード 6.5秒、ISO80で撮りました。肉眼では橋の下の木がぼんやりとシルエットで見えるくらいで、照明の近辺以外はほぼ真っ暗です。ちなみに私のMacでは木が水銀灯に照らされて浮かび上がり、橋の下にぼんやりと、しかしはっきりとグリーンの芝生が見えています。その辺が真っ暗になっているか、ほとんどシルエットにしか見えないようであれば、私の見ている環境に比べてかなり暗く見えているということです。そういう環境であれば、多分水銀灯の間にかかる薄いベール(赤色)も見えていないでしょう。もちろんこれは環境の良し悪しの問題ではありません。単に参考ということで。

上の画像をピクセル等倍にして、左側から800ピクセルほどを切り取ってみました。こちらはノーレタッチ。

この条件でピントが迷わず合焦し、長時間露出をかけても目立ったノイズはほとんど出ず(輝度を上げるとさすがにいくつか見えてきますが)、しかも微細な部分もしっかり描写する。FinePix F10 の描画性能は非常に高いと感じさせられました。後に出た上位機種(S9000)が、レビュー記事の写真を見る限りではややF10より荒めの印象を受けることを考えると、後継機が出ても現行F10よりも高画質になるとは限らないかもしれません。
F10のCCDに広角ズームと各種マニュアル機能を装備したコンパクトカメラが出れば、リコーの GRデジタルに劣らず魅力的なカメラに仕上がるのではないかと思っています。まあ、GRはブランドものらしいから性能だけでは語れないかも。