FinePix F11

先のことはわからないけれど、数年後に今を振り返れば、エポックメーキングなカメラとして思い出されるのは多分 GR DIGITAL ではなく FinePix F10 になることでしょう。真っ当に手持の技術をフルに注ぎ込んで未来へ向かおうとしたカメラです。
今回マイナーチェンジされて F11 になりましたが、液晶が高密度化して絞り優先・シャッタースピード優先モードが加わったのが目玉かな。ユーザーからの要望に応えてとのことですが、絞っても開けてもボケがさほど変わらないコンパクトデジタルで、どうしてこれらのモードの要望が強かったのでしょうね。よくわかりません。
フルオートでカメラが明るさに応じて考えてくれて、ユーザーは露出補正で絵作りするのが一番いいと思うんですが。まあ確かに絞り優先があった方が自由度は広がるけどね。それよりは各シーンモード(風景とか夜景とか)で露出補正が効くようにしてくれた方が(自分としては)使いでがあったなあ。
クルマだってアクセルの加減ひとつでATをある程度コントロールできるでしょ。コンパクトデジタルも半端なマニュアルモードをつけるくらいなら、オートマチックを極めて欲しいと思います。
でも液晶が良くなったので、これから買う人にはやっぱり F11 がお勧めでしょう。基本性能は変わらないので、安くなった F10 を買うのも手ですが。