DCM気合い入り過ぎ

伝家の宝刀というのはなかなか抜かないからこそ御威光があるわけで、あまりに早いタイミングで抜いてしまうと後が困るような気がします。
ということで、遂に抜いてしまいましたねえ、デジタルカメラマガジン誌。EOS 5D特集で「もうフィルムはいらない!」という刺激的なタイトル。中身をじっくり読んでみると、自然な色合いを比較するところで何故かフィルム代表として出てくるのが「ベルビア100」。高感度ノイズの比較でも対抗馬はポジ。なんだかなあ。
というか、(昔から銀塩だったからデジタルは嫌という人達は別として)、デジタルカメラマガジンの読者でありながら銀塩カメラにも興味を持つ人は、恐らく単なる画質やコストパフォーマンスなどではなく、新たなる体験を求めているんだと思うんですよ。少なくとも私はそう。比較してどっちが良いとか、そういうもんじゃないんです。趣味を語る雑誌が野暮なことしちゃいけませんね。
ところでこの特集は、誰に向かって「フィルムはいらない」と吠えているのでしょうか。デジタルカメラマガジンなど最初から見ない層に向かって「俺たちの時代だ」と胸を張りたいだけなのでしょうか。だとすれば、デジタルカメラを変な理屈で貶めたがる人達と同じ程度には幼稚な行為だと思います。