ファインダーなんていらない

なんかファインダーを省略したコンパクトデジタルカメラでは両手を前に伸ばして撮るしかないと勝手に勘違いしている方があちこちにいますけど、無理してそんな老眼チックな持ち方をしなくても、別に肘を曲げたからってブレることありませんよ。長い棒の先っぽは揺れやすいのと同じで、かえってきちんと肘をたたんだ方がブレないと思います。
それに、ファインダーを覗いて構図を決めると、周囲の余計なものにあまり気付かないことが多いです。視野率やパララックスの影響もあるけれど、どうしても目ン玉がさぼってぐるぐる周りを見渡すことを怠るんですよね。その点、ちょっと離れて全体像を(それもほぼ100%の視野率で)俯瞰できる背面液晶の方がずっと優れた機構です。別にカメラメーカーは手ブレを防ぐためにコンパクトカメラにファインダーを付けたわけじゃなくて、フィルムの時代はあれしか方法が無かっただけ。過去の制約を後生大事に引きずればいいってもんじゃありません。
まあ、あれこれ工夫しなければ手ブレを防げないほど低感度のコンパクトデジタルを乱発したメーカー側は、見識の無さを責められて然るべきでしょうけどね。
もちろん、ボディが大きくて重いカメラになるとこの理屈は通用しません。どうすれば一番いいんでしょうね。今の技術では、やはり既存の光学ファインダーになるのかなあ。