Bessa R3A 使ってみました(2)

まだフィルム巻き上げを時折忘れます。二重像合致型のファインダーは、慣れると非常にスピーディにピントを合わせられます(AFには負けるけど)。赤瀬川原平さんがレンジファインダーに比べて一眼レフのピント合わせは「残尿感めいた収まりの悪さ」があると評していましたが、まさに言い得て妙です。とにかくピントに関しては「これで合わなければ機械が悪い」というところまで追い込めます。それでも合わない場合は、それは神様のおぼしめし…かな。
そして最後にチマチマしたクランクを回してフィルムを巻き戻していると、いかにも写真撮ったぁ、という気分になります。
今日現像されたフィルムを見ると、やはり15mm(フォクトレンダー・スーパーワイド・ヘリアー F4.5)は難しいですね。素直に撮れば超広角特有の爽快感を簡単に演出できますが、もうひとつの特徴であるパースペクティブ(遠近感)の強調効果を使いこなすのはそう簡単ではなさそうです。
50mm(カールツァイスプラナー F2)の方はとても安心して使えるレンズです。ただ、このレンズを絞ってパンフォーカス気味に撮ってもあまり面白くないので、今度は早朝か夕暮れにF2〜2.8くらいで思う存分撮ってみたいと思います(快晴の昼間では絞りを開けられないので)。